マスクのブログ

30代の双極性障害。落ちぶれたサラリーマンが再現性のある努力を模索する。

【7・本田圭佑の矜持を見た。】

本日をもって日本代表、西野監督の今月での解任が決まった。

結果ありきで申し訳ないのだが、選手達のインタビューを聞いてもわかる通り、西野監督は本当に素晴らしい監督だったと思う。

 

最初は弱気な表情も見受けられたが、「采配」という点でも「勝負師」だった。それは日本中が認めるところだと思う。

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僕は、にわかファンながら予選リーグ三戦と、決勝トーナメントを近所のカフェバーで観戦し、楽しませてもらった。

 

まずは、日本代表にありがとうを言いたい。正直ここまでの興奮と感動、そしく悔しさを味わうことができるなんて思っていなかった。そしてそれは国民のほとんどがそうだったのではないか。

 

 

そんな中で、個人的に思い入れの強い選手がいる。

本田圭佑だ。

 

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「有言実行」をモットーにし、世論を「あえて」敵に回しても、自己研鑽を続けるその姿に何度も何度も勇気づけられた。スポーツ雑誌、「Number」も本田のインタビューが載っていれば欠かさず買い、その言動に心震わされた。

 

本田圭佑の歴史はこのブログに書くまでもないと思う。W杯3大会連続ゴールの実績、そして多くのコラムからも彼の功績は語られている。

 

僕が影響を受けているブロガーのひとり、ケーゴさんのブログでも紹介されている。

 

http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/1065958764.html

 

僕が年下である本田圭佑を尊敬したのは、ブラジルW杯の後のインタビューで、コラムニストの木崎さんのインタビューを読んだ時である。

自宅でハードな筋トレをこなした後に言ったセリフ。

 

「調子の良い時は誰だって努力できる。でも、日本中から非難されているときにこのメニューが出来るか。僕は出来ます」

 

というコメントを読んだときだ。

 

社会人であれば誰でも経験があると思う。辛いとき、苦しいとき、泣きたいとき。

お酒に逃げてしまったり、布団にくるまって震えているとき。でも、絶えず自分の信念を持って努力する。行動する。

 

あまりに有名になった最近のセリフ。

「プロフェッショナルとは?」という問いに、

 

「プロフェッショナルとは、ケイスケ・ホンダ」

 

これを言える人間が日本、いや、世界中にどれだけいるのか。

 

そして、それを嘲笑していた世論を、ご存知の通りセネガル戦の同点ゴールで本田は黙らせたのだ。だって、本当に「プロフェッショナル」だったもん。認めざるを得ないないよね、半端ないって、そんなんできひんやん普通。ですよ。

 

彼は、香川とのスタメン争いに敗れてもなお自分の牙を研ぎ続け、日本歴代最高の「ジョーカー」として予選リーグ突破に貢献した。

 

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そして、ベルギー戦。

僕はW杯を見ていて、初めて涙した。

 

後半のアディショナルタイム

最後の直接フリーキックを、「本田なら狙うだろうな」とは思っていた。

そして、彼はそのFKを、無回転で枠内に持っていった。

 

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あれは、間違いなく彼の矜持の象徴だった。

本田は今まで、何千本、何万本とフリーキックを練習し、試合でも打ち続け、そしてそのほとんどを外し、その都度修正してきたに違いない。

 

だからこそ、彼はこのフリーキックを自分の最も得意とする無回転で枠に飛ばす必要があったのだ。大げさに言えば、自分自身の証明のために。過去の自分を肯定するために。

 

そのフリーキックは惜しくもベルギーのGKに弾かれてしまったのだが、それも勝負の世界。それはある意味での本田圭佑の限界だった。

 

僕は本田が枠内に無回転を打ったところで、不覚にもお涙が溢れてしまった。仲間にそれを隠すのに必死になっていたら、逆転されていた。仲間達もみんな泣いていた。

 

本田は次回のW杯は目指さないという。だけど自分は十分に彼の言動、そして行動から多くのものを学ばせてもらった。本田圭佑、本当にありがとう。そして、これからもサッカー、ビジネスの舞台で活躍し続けて刺激を与えて欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・東京五輪狙ってもいいんじゃない?

 

そう、僕は本田圭佑が大好きなのだ。